2月まきニンジンと5月まきニンジンの生育を比べる~気象データとの比較から見えてくるもの

2016/08/25 20:53 に 博康増山 が投稿   [ 2016/08/25 20:54 に更新しました ]
ニンジン収穫期に


川口・江原農園さんのニンジンが収穫期を迎えています。
地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットでも、供給開始予定です。

野菜のマイクロマーケットでは、6月から7月にかけて
2月まきのニンジンを供給してきましたが、
その後、供給が途絶えてきました。

1ヶ月ぶりぐらいの供給再開です。

江原農園さんによると、今回供給開始するニンジンは、
5月の連休前ぐらいに種まきしたとのこと。

5月から今までの気象データと
2月から6月にかけての気象データを比較してみると、
いくつか興味深いことがわかってきました。

まず、5月初めからニンジンの出荷が始まった8月半ば頃までの
最高気温の積算値は約3000~3100℃程度です。

これに対して、2月まきニンジンの出荷が始まった5月末、
最高気温の積算値は、約1900℃程度でした。

この頃はまだ細いニンジンが多く、
太めのニンジンが供給できるようになってきたのは、
最高気温の積算値は、約2500℃程度でした。

2月はまだ寒いため、地温をあげるため、
マルチと言うポリシートを地面に張って
種まきが行われ、収穫期まで、
マルチがずっとはられていました。

マルチを張った方が、
同じ気温でも、地温は高めになると思われます。

仮に、マルチを張って育てた場合、最高気温積算値2500℃程度、
張らない場合、3000℃程度で太めのニンジンが収穫出来る、

それより500℃ぐらい低めの状態では、太りだしたばかりの
細めのニンジンが収穫出来ると言うようなことが
言えるとすると、

その年の天候から、ある程度の収穫予測も可能になります。
また、農家さんの方でも、周年栽培(季節を問わず、同じ野菜を育てていただくこと)
を検討しやすくなるでしょう。

野菜のマイクロマーケットのような
地元野菜の供給サービスでは、
旬のお野菜しか、提供することができません。

飲食店さんが利用する場合、

供給が始まったと思ったら、
終わってしまうので、
ゆっくりメニューを考えている時間がない等の
課題があると思われます。

ある程度の収穫予測等ができるようになれば、
少し前から、
例えば、「8月末頃から9月初ぐらいからニンジンの提供が可能になります」
とか、
「6-7月、及び8月末ぐらいからニンジンが提供できます。8月いっぱいは品切れになりやすいです」

等の情報を飲食店さんに提供出来るようになっていくかもしれません。

また、先にも述べたように、
農家さんにも情報提供して、
出来る限り、周年栽培を追求するお役に立てていただくことも
可能になるかもしれません。

もちろん、ニンジンならニンジンについて、いろいろな季節、いろいろな年の
生育データを見てみないと、
最高気温の積算値2500℃程度で収穫可能になるかどうかも
確実には言えないですし、

雨量など、他の要素についても考察する必要があると思います。

かなり長期的な取り組みになると思われますが、
今後とも、野菜の生育状況と気象データの比較を続けていきたいと
思います。

最高気温積算値の推移、さいたま地方5月~8月

最高気温積算値の推移、2月~6月

グラフは気象庁データにより作成