気温積算値の自動計算の試み

2016/08/27 0:49 に 博康増山 が投稿   [ 2016/08/27 0:50 に更新しました ]
アグリセンシング(農業のための気象データ活用プロジェクト)は、
農業教育とIT教育の融合と言う側面も持っています。

クラウドで表計算アプリを使ってみることで、
こんなことがわかる、出来ると言う事を
中学生や高校生に理解してもらい、

関数やプログラミングに関心を持ってもらう事も
目的の一つです。

現在、菜園クラブでは、フィールドワークの手はじめとして、
農家さんやかわぐち菜園クラブでの野菜の生育状況と
最高気温の積算値を比較する事を進めていますが、

こうした比較分析それ自体を
IT学習の題材にも使えるように、
関数を使った自動計算のサンプルを考えて見ました。

グーグルがクラウド上で公開している
グーグルアプリケーションの一つ、
グーグル・スプレッドシートには、
「Fliter」と呼ばれる関数があります。

このFilter関数を用いると、
起点と終点の日付を指定すると、
その間の積算気温を自動的に計算してくれます。

また、終点に至る時まで、
日々、積算気温がどう推移してきたかも自動計算してくれます。

計算結果から、グラフも生成できます。
積算値の上昇率も自動計算してくれるので、
野菜が低温でゆっくり育ったのか、
高温で急速に育ったのかと言う経過もわかります。

実際に野菜を育てながら観察をしてみると、
ゆっくり育つ場合と急速に育つ場合の違いも
わかると思いますので、

野菜の「旬」のような事がなぜ生じてきているか
を理解する手がかりにもなります。

IT教育の側から考えてみると、
表計算アプリの関数を活用することで、
「旬」のような現象を理解する手がかりが得られる
と言う風に、

具体的な事がらとクラウドやアプリの利用を結びつけて
考えることができるので、

関数のようなIT技術を学ぶ動機づけとして
用いることができると言えるでしょう。

気温積算値の自動計算サンプル

さて、今回は、「Filter」と言う関数を用いて、
気温の積算値を自動計算してみましたが、

例えば、2月4日から6月30日までと言うように、
起点と終点を指定しても、

グラフを作る場合には、範囲を手動で指定してあげないと
起点から終点までのグラフを作ることが出来ません。

データを入力して、起点と終点を指定すれば、
それに自動対応してグラフが出来るようにするためには、

「関数」の活用だけでは不十分で、
「スクリプト」を学ぶ必要が出てきます。

こうしたことも、ここまで学べば、こういう事ができる、
更に、こういう事を学べば、それ以上に、こういうことも出来るようになると、
IT学習を進めていく動機付けに使えるかもしれません。

次回はスクリプトを用いた自動グラフ生成のサンプルを作ってみたいと思います。

フィールドワークと合わせ、IT学習の教材化を進めていきたいと思います。